毎日の食卓にある味噌も、自分の手で仕込んでみると、うんと印象が変わるものです。
今回『三沢高原いこいの里』で味噌づくりを体験してみると、工程そのものはシンプルながら
仕上がりを左右する細かな気配りがたくさんあることに気づかされました。
大豆のやわらかさや麹の香り、手で混ぜる感触など、実際にその場に立ってみてはじめてわかることも多く、
身近な調味料だった味噌が、少し特別なものに感じられました。
いこいの里で体験した味噌作りの流れを簡単に辿りながら、体験の中で見つけたことを書いていきます。

当日は朝から天気も良く、子どもたちもルンルンで向かいます。
案内されて加工場に入ると大豆の蒸される香りが充満していたのですが、これがそのまま食べたくなってしまう程よい香りなのです。
他にも何組かいらっしゃり、既に容器に味噌を詰めようとしている方も。
不思議なのが、手つきを見ていると初めてなのか、慣れているのかが、何となくわかってくるのです。
手仕事って面白い。
エプロンや手袋を身に着け、手を洗って準備万端に待機をしていると、米麹が登場。
いこいの里では、米麹を使って白みそが作れます。
まずは塊がすべて無くなって、スタッフさんにOKをもらえるまで、ひたすらほぐし続けます。

ほぐし終えると次は、蒸し大豆が運ばれてきました。
機械を使って、ミンチ上にしていきます。子供たちも喜んでどんどん入れるので、あっという間にもりもりに。

ここで温度計を見ながら、スプーンで混ぜたり、うちわであおいで、人肌程度まで冷ましていきます。

冷めたら今度は、麹菌と塩と大豆ミンチを混ぜて、水分でまとめていきます。
バラバラだったものをひとつにまとめていくと、よく知っている味噌の見た目になりました。
香りも、大豆と麹が混ざって、味噌からはまだ遠いものの、これから発酵していくのを思わせる香りに変わりました。

まとまったら今度はそれをすべて丸めてお団子状にし、
保存容器に隙間ができないよう詰めていきます。
押し込んでも良いし、床に容器を置いて、思い切り投げつけるスタイルもあるようです。

詰め込んだら仕込み完了!あとは1年~熟成させるのみ。
容器を袋で包み終えた時の達成感たるや、このいい感じの気持ち良さは何にも例えがたいものでした。
味噌作りを施設でする良さといえば、スタッフさんの光る豆知識やコツを経験で教えてもらえること。
何よりすべてが準備された状態で進められるので、長い時間発酵させる食品については安心して取り組める点があります。
そして、いこいの里で用意いただける昼食のなかで、お味噌汁という形で
1年もの、3年物の味噌を試食することができます。
明らかに風味も色も違う味噌に、これまた新たな発見があったり、
自分はどこまで熟成させてみようかなんてワクワクも生まれたり。
味噌は毎日使う身近な調味料ですが、自分の手で仕込んでみると、食卓に並ぶまでの時間や手間ひまがぐっと近く感じられます。
一年後に蓋を開けるときのことを思うと、もう少し先の楽しみがひとつ
増えたような気がするのでした。