木々の緑がすっかり濃くなり、日差しのなかに蝉の声が響く夏。
今回は、豊根村にあるみどり湖畔をドライブし、最奥にある新豊根ダムへ向かいます。
地図やナビで道のりは確認しつつも、湖畔をたどる道のりは思いのほか長いもの。
少し気合を入れてハンドルを握り、集落を離れ、山の奥へ進みます。窓の外を占める緑が少しずつ深くなっていきます。
ダムへ続く道、みどり湖畔を走る

豊根村役場のある下黒川地区から、みどり湖方面へ向かいます。
下黒川地区を抜けてみどり湖へ入っていくと、古真立(こまだて)と呼ばれる地区になります。
日なたには夏の強い光が降り注いでいますが、木陰に入ると景色がふっと暗くなり、
少しだけ気温が下がるのがわかります。
きらめく湖面と山々が木々の間からも見えるので、もし気になる景色に出会ったら、近くの路肩に停めて散策してみるのも良い時間となるでしょう。

合間合間にひと休み
湖畔入り口から片道20分~25分程度かかる道のりですが、カーブが多く早い段階で電波が入りにくくなります。
そのため、(特に初めて行く際には不安になりますが…)必ず辿り着けると信じてひたすらすすみ続けます。
電波もなくなってしまううえに、トイレに寄れる場所が限られてしまうので、子どもと一緒のドライブや、写真を撮りにゆっくり回りたい際は、先に立ち寄っておくと安心です。
なお、みどり湖畔での公衆トイレは、みどり湖に入るあたりと途中の御池神社、ダムの手前の三カ所にあります。
車を一時停められる広めの路肩はあちらこちらにあるので、休憩地点としても覚えておくと便利です。
木々の向こうに、みどり湖
車を走らせていると、木々の間にきらきらする水面が見えます。
その湖が、新豊根ダムの建設によって生まれた、みどり湖です。

湖の色はその名の通り緑色で、色の深みは空や光の加減によって少しずつ変わります。
深い緑に見えるところもあれば、青みを帯びて見えるところも。
夏の山々や空を映した湖面は静かで、穏やかです。
湖の底にあった暮らし
今では静かな湖が広がっていますが、この場所には、かつて人々の暮らしがありました。
新豊根ダムの建設によって、古真立地区の曽川と田鹿という二つの集落が湖底に沈み、75世帯が土地を離れたとされています。
道中に出会う曽川御池大明神(御池神社)も、水没する集落から現在の場所へ移されたものです。

湖面を眺めるたび、その下に家や道、田畑があったことを想像します。
美しい風景と、そこに重なる土地の記憶。その両方が、みどり湖の景色をつくっているのだと思います。
山の奥に現れる、新豊根ダム
湖畔をさらに進み、いくつものカーブを越えた先。山の間に、大きな壁が姿を現しました。

新豊根ダムは、高さ116.5メートル、長さ311メートル。湾曲した堤体が両側の山に挟まれるようにして立っています。
数字を見ただけでは分かりにくい大きさも、実際に堤頂を歩き、下流側をのぞくと実感できます。
展望台もあるので、看板で勉強をしながら足元を見降ろしたら、ダムの大きさに改めて驚くのでした。


新豊根ダムの事務所前まで来ると、ダムカードとダム印なるものを入手できます。
他にも記念撮影用のフレーム、新豊根ダムのパンフレット等が置かれています。
緑を楽しみながらみどり湖畔を進む。
目的地となる新豊根ダムはもちろんですが、そこへ向かう道で出会う景色も、ここならではのものです。
特に夏のみどり湖~新豊根ダムは、万緑が美しいスポットとなります。
ダムとの往復で、サクッとドライブやツーリングも良いですし、写真を撮るぞと決めて、半日ほどかけて少しずつ、ゆっくりいろんな地点で好みの景色を探してみるのもオススメです。
【新豊根ダム(みどり湖)】お出かけ前に確認したいこと
- 場所:愛知県北設楽郡豊根村古真立字月代1-3
- 開場:8:30~17:15(カード・ダム印配布・展望台・堤頂)
- 料金:無料
- 駐車場:あり
- トイレ:みどり湖畔入口あたり、御池神社、ダム手前
- 湖畔には道幅の狭い場所や落石の可能性があるため、道路状況を確認してからお出かけください
- みどり湖~新豊根ダムは、ダムの事務所前にのみ自販機があります。飲み物、帽子、歩きやすい靴があると安心です。
- 時々鹿がいるので、ゆっくり走行を心がけてください。
















